2020年5月28日木曜日

『人間になるための芸術と技術 ヒューマニティーズからのアプローチ』(小野俊太郎)

『人間になるための芸術と技術 ヒューマニティーズからのアプローチ』(小野俊太郎)

『人間になるための芸術と技術 ヒューマニティーズからのアプローチ』(小野俊太郎)を読んだ。

 人文学は絶滅危惧種らしいですが、しかし人文学は役に立つ。教養の尺度とか、無用の用とか、そういうんじゃなくて、本当に役に立つんだ、という主張です。私見によれば、人は苦しい主張でもしなければならないことがある。

 我々の前に現に生じる状況には、再現性などなく、実験などありえません。また言語は、字義どおりの理解ではすまない性質を持ちます。その中で決断するなら、メタファーでやるしかない。メタファーや、複数の読みのどれがいいかを扱う人文学こそが、むしろ最も実践的といえるのです。本当か。