2020年6月1日月曜日

『紅茶スパイ 英国人プラントハンター中国をゆく』(サラ・ローズ)

『紅茶スパイ 英国人プラントハンター中国をゆく』(サラ・ローズ)

 英国は二百年も紅茶を愛飲していましたが、紅茶の製法は中国の秘密で、英国は大赤字。そこでインドで阿片を栽培して輸出し、阿片戦争にも勝って大黒字。しかし、捨て鉢の中国が自ら阿片を栽培しはじめそうなので、その前に紅茶を盗み出そうというのです。茶の秘密を求めるタフな奥地紀行が面白い。

 植物を渡航に耐えさせるガラス器の工夫で、世界の植生まで変えてしまう。インドのダージリンは茶が持ち込まれて数十年で、質量価格とも中国の茶産業を凌駕した。グローバル経済は百五十年前から凄まじかったのです。