2020年6月24日水曜日

『兼好法師 徒然草に記されなかった真実』(小川剛生)

『兼好法師 徒然草に記されなかった真実』(小川剛生)

『兼好法師 徒然草に記されなかった真実』(小川剛生)を読んだ。

 徒然草は京の是法法師を、「ただ明け暮れ念仏して、やすらかに世を過ぐす有様、いとあらまほし」としますが、実は是法は敏腕の金融業者(土倉)。兼好もそれは当然承知で、さらに兼好も複数の不動産を所有し(史料あり)、不動産取引に慣れていたのです。イメージが違う。というか、いとあらまほしいのはそっちかよ、という。

 本書曰く、兼好は公家ではなく、六波羅探題北条貞顕の広義の被官で、出家後は公家と武家との橋渡しをしていたとか。公家どころか吉田姓も、歴史歪曲常習の吉田兼倶による捏造。驚きです。