2020年7月3日金曜日

『クアトロ・ラガッツィ 天正少年使節と世界帝国』(若桑みどり)

『クアトロ・ラガッツィ 天正少年使節と世界帝国』(若桑みどり)

『クアトロ・ラガッツィ 天正少年使節と世界帝国』(若桑みどり)を読んだ。

 面白い。二十万人が参加した信長の馬揃え、インド的で夢幻的なキリスト教都市ゴア、少年使節が招待された絢爛たるローマ教皇即位式、全てが美しい。

 少年たちは希望を胸に世界へと旅立ちましたが、帰ってきたら国が閉じつつあった…。秀吉に気に入られるも司祭になるため断る伊東マンショ。学知を極めんと異境の地マカオで果てた原マルティーノ。神も仏も信じなくなった千々石ミゲル。激しい拷問により殉教する中浦ジュリアン。鎖国とは何か。帝国とは何か。宗教とは何かを考えさせる、強い衝迫力をもった本です。