2020年10月19日月曜日

『知性は死なない 平成の鬱をこえて』(與那覇潤)

『知性は死なない 平成の鬱をこえて』(與那覇潤)

 『知性は死なない 平成の鬱をこえて』(與那覇潤)を読んだ。

 著者の『中国化する日本』には感銘を受けましたが、著者はその後うつ病になっていたのでした。知的能力で生き、それを誇りとしてきた人が、その能力を失うとどうなるのか。知的能力とは何なのかを、深く考える本です。

 確かに個体ごとの能力差はある。しかし能力は、それが噛み合う環境(アフォーダンス)があって初めて働くもの。例えば医者は患者(や看護師や療養環境)があってはじめて成立する。汎用スキル、地頭などというのは事実を歪めている。能力は一人だけでは使えないもの、いわば共有財産なのです。