2021年2月4日木曜日

『印刷という革命 ルネサンスの本と日常生活』(アンドルー・ペティグリー)

『印刷という革命 ルネサンスの本と日常生活』(アンドルー・ペティグリー)

『印刷という革命 ルネサンスの本と日常生活』(アンドルー・ペティグリー)を読んだ。

 印刷そのものが革命なのではありません。情報の流通コストを下げるだけでは儲からない。実際に情報が儲けを生んだのは、人々の対立だったのです。

 写本から印刷本になって初めて、何部刷るかという選択、在庫がはけるのかという経営の難問が生じました。そのため、確実な需要のある本(ラテン語の古典と祈祷書)という保守的選択に流れがちでした。これを突破したのが宗教改革です。「ルターはとんでもない勢いで生産性を発揮しはじめた」。刷れば刷るほど儲かる、ドイツの印刷業は10年で7倍に成長したのです。