2021年6月26日土曜日

第15回読書会 ビブリオバトル・テーマ「キリスト教」


新書読書会「連鎖堂」を開催しました。テーマは「キリスト教」、今回はビブリオバトルです。

 世界的にも身近にも影響力があるのに、今一歩わかった気がしないキリスト教。そこに新書で切り込もうという試みです。以下の4冊が紹介されました。

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1冊目 『キリスト教は邪教です!』(F・W・ニーチェ)

 ニーチェが精神病で正気を失う直前まで書いていた本。この本を読むと、西洋ではキリスト教が同調圧力の極みのようになっていたのだろうと、強く思わされます。
 ニーチェ曰く、処女で懐胎などしない。のみならず、そういう信仰は、妊娠を貶め、ひいては人間を貶めるものであると。
 動物としての人間の、高貴な生き方を望むならば、ぜひニーチェを読みましょう。

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2冊目 『一神教の誕生』(加藤隆)

 宗教は、たまたまでも、その土地にマッチしたものが広まるということが分かります。
キリスト教は、差別が当然のようにある社会だったからこそ、「皆救われる」という教えで、広まったのでしょう。
 この本は主観を入れないで書いてあるので、宗教が広がる様子が、ある意味、商売が広まる様子のように書いてあるともいえるでしょう。

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3冊目 『ふしぎなキリスト教』(橋爪大三郎×大澤真幸)

 目からウロコ落ちポイントがたくさんの本です。例えば次の二つ。
 日本人は世界で一番、一神教を分かっていない。一神教の神は、ある意味、何をやってもいい。神は人間の物差しで測れず、ルールの外にいる。
 キリスト教はマトリョーシカ構造になっている。色々な要素がどんどん追加されてきた。階層構造になってしまって分かりにくいが、進歩の余地があったともいえる。

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4冊目 『キリスト教入門』(山我哲雄)

 パウロやルターが実際なにを問題としたのか。そしてもちろん、実在したイエス(史的イエス)が、何をして、なぜ死んだのかが分かります。さすが2000年の歴史。
 あと、長老派だとか、バプテスト派、メソジスト派とか、聞いたことがあるけどよく分からない概念の整理にもぴったりです。

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結果発表
 さてこの4冊、どれも面白そうですが、みなさまがたは、どの本をいちばん読みたくなりましたでしょうか? では、チャンプ本の発表です!
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 1票差で、次の2冊の決選投票となり・・・。
 『キリスト教は邪教です!』(F・W・ニーチェ)
 『一神教の誕生』(加藤隆)

 ・・・。

 チャンプ本は、『キリスト教は邪教です!』(F・W・ニーチェ)に決定しました。おめでとうございます!

 では次回は、『キリスト教は邪教です!』を課題本とする読書会です。ニーチェか。読んだことないので、関連本も読まないと。

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 下の写真はワインと肉ですが、いま思えばワインとパンにすればよかった。今回はパンじゃなくてリゾットをサーブしました。

 楽しかった!

 では来月も、いい新書とともに、お会いしましょう。