人生で初めて、文学フリマなるものに行ってみました!
自分で作った本を売る人々が、かなり広い体育館サイズを埋めるくらい集まって、すごく独特の雰囲気です。個々のブースは小さい(椅子二つ分)んですが、約700ブースもあって、通路の両側に果てなく並んで、そして、分け入っても分け入っても知らない本。新鮮でした。本屋では、もうそういうことはないので。
最近は初めての経験というのが減っているので、楽しい!
慣れないうちはぜんぜん買えなかったのですが、一冊買うと興奮してきて、結局5冊買ってしまいました。すっきり。
あと、見本誌コーナーに最後になって気づいたのですが、このコーナーも選びやすくていいですね。
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午後からは、参加者7名で、特殊ビブリオバトル「文学フリマ京都で買った本」を行いました。文学フリマで買った本をいきなり読んで集まり、互いに紹介し合うという遊びです。
以下、参加者による本の紹介です。
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【Aさん】
文学フリマは初めてです。こんな機会がなかったら自分では一生たぶん行かなかったので、今日はよかったです。全てのブースをなめました。でもやっぱりちょっと立ち読みはしにくいかな。
買った本のなかでイチ押しは、『自由律俳句集 寿司はSF』(浅井五月)
表紙から良い感じなので、手に取りました。
例えば、
駅弁太陽ますの寿司あなたに会いにサンダーバード
とか。あのサーモンピンクのます寿司と、あまずっぱい感じの旅の期待感が合わさって、いいと思いません?
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【Bさん】
SF大会は行ったことありますが、文学フリマは初めて。けっこう買っちゃいました。特に小説家になろう短編集3冊を買いましたが、考えると、ネットで無料で読める。でも買った。
買った本のなかでイチ押しは、『これより先には入れません』(谷川俊太郎、木下龍也)
例えば、
大金持ちの伯母に自家用UFOを誕生日にプレゼントされた
宇宙に興味のない妻はそれをメルカリに出した以下次号
とか。これ、誰の作だと思います?
正解は谷川俊太郎さん。90歳を過ぎても、この詩が作れるのはすごいなと。詩人と歌人の交換「対詩」になっていて、面白いです。
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【Cさん】
文学フリマはコロナ前に行ったことがあります。昔よりもたぶん3倍くらいブースが増えたように思いました。
買った本のなかでイチ押しは、『かわいいを創造する! 人とぬいぐるみの共同プロジェクト WE ARE KAWAII ともるんといっしょ』(星野 灯×秘密結社らびっといあー)
かわいいです。ひたすらかわいいです。最初から最後までかわいいです。人生で初めて秘密結社に出会いました。謎のかわいいぬいぐるみは、じつはネコ(のぬいぐるみ)をかぶっています。その謎ぬいぐるみが書いた(という)詩も載ってます。かわいいですね。
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【Dさん】
文学フリマは初めてですが、ビール醸造ものと、翻訳ものを狙ってみました。
買った本のなかでイチ押しは、『JORGE LUIS BORGES BORGES ON MYSTERY』(エディション・プヒプヒ)
ホルヘ・ルイス・ボルヘスの、推理小説に関する文章をまとめたものです。
ボルヘス曰く、推理小説が、「疑いながら読む」という読者を初めて作ったと。とても面白い指摘です。
それはいいんですが、推理小説の歴史を振り返りつつ、『モルグ街の殺人』のネタバレから初めて、次々にネタバレします。
ボルヘス曰く、推理小説は滅びつつある、なぜなら全てのプロットが書かれてしまうから、というのですが、それはボルヘスが全てネタバレするからでは。
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【Eさん】
文学フリマは初めて。作り手の人とちょっと会話できたりして、やっぱりいいですね。
買った本のなかでイチ押しは、『都市空間における管路の形態』(屋良信幸)
都市の路地裏やビルの裏側に走る、ガス管・水道管・排気ダクトの、美しさ! 「魅力的なのは3つのガスメーターが、リズミカルに並ぶ姿。それは、3人組アイドルユニット」。こいつは何を言ってるんだ、とお思いか? しかし、見れば本当に分かります。
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【Fさん】
文学フリマはずっと行ってます。
買った本のなかでイチ押しは、『CRAZY GAL ORCHESTRA MAGAZINE vol.1』(CRAZY GAL ORCHESTRA)
みなさんご存じですか? 日本で演奏されるオーケストラの曲のうち、女性作曲家による曲はなんと0.52%だけ。200回に1回! そんな状況で結成された、「CRAZY GAL ORCHESTRA」。まだ新しいオーケストラですが、私も一度、ぜひ公演に行ってみたいなと。
この本には、ネイルアートに白鳥をあしらって演奏できるかなど、フリマらしいリラックスネタも載っていて、楽しいです。
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ビブリオバトルですので「いちばん読みたくなった本」に投票したところ、票が割れましたが、『都市空間における管路の形態』と『CRAZY GAL ORCHESTRA MAGAZINE vol.1』の2冊がチャンプ本となりました!
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今日はいい経験をした。なお、作る側というか売る側に回ると、もっとグッとくるらしいですよ! (下の写真は、私が買った本)

